2005年の日本の主な火山活動

 2005年(平成17)年も、三宅島での火山ガス放出活動は継続したが、全島避難は2月1日に解除された。全国の火山で人的被害はなかった。臨時火山情報は、阿蘇山で発表された1回のみであった(記事は2006年1月現在)。

 2005年に噴火した火山は次の5つの火山である。

三宅島(東京都伊豆諸島)
 4〜5月に小規模な噴火があった。火山ガスの放出は続いた。二酸化硫黄の放出量は2000〜5000トン/日である。三宅島のページ

福徳岡ノ場(東京都海底火山)
 7月に海底噴火があった。

阿蘇山(熊本県)
 4月にごく小さな噴火があった。火口内の熱的状態は活発であった。

桜島(鹿児島県)
 南岳の山頂噴火が続いた。1年間で12回(2004年は11回)の爆発が発生した。噴火に伴う直接的被害は発生していない。

諏訪之瀬島(鹿児島県トカラ列島)
 活発な噴火活動が続いている。

 この5火山以外の主な火山活動は、次のとおりである。

 2004年に噴火した浅間山は、火口の温度はまだ高いものの、徐々に活動低下が見られ、火山活動度レベルを3から2に引き下げた。
 十勝岳、樽前山、雌阿寒岳でも火口の温度が高い状態が続いた。
 2003年12月に出現した霧島山の御鉢火口(高千穂峰の西)の噴気活動はやや活発であったがやや低下傾向が見える。
 その他の火山では、北海道駒ヶ岳では、長期的な山体の膨張が続き、口永良部島では地震活動が時々活発化した。
 

 気象庁は、次のように11火山で火山情報を発表した(かっこ内は発表回数)。火山情報の種類については気象庁の火山監視と火山情報を参照。
 2005年は緊急火山情報を発表した火山はなかった。

臨時火山情報を発表した火山(1火山)

    阿蘇山(1)
火山観測情報を発表した火山(11火山)
    吾妻山(1)、草津白根山(1)、浅間山(203)、三宅島(610)、福徳岡ノ場(1)、九重山(1)、阿蘇山(59)、霧島山(1)、薩摩硫黄島(1)、口永良部島(27)、諏訪之瀬島(4)

2004年の火山活動
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